更年期の膝の痛み、諦めないで!原因と今日からできる改善策

ブログ監修者

中井スポーツ整骨院 総院長
中井 啓太(ナカイ ケイタ)

練習しながら治したい、試合になんとか間に合わせたい方は、ご相談ください。
最高のパフォーマンスで調整いたします。

経歴

  • 柔道整復師
  • 鍼灸あん摩マッサージ指圧師
  • 日本足病学協会 理事
  • 伊藤超短波 認定講師
  • 日本柔整外傷協会 認定講師
  • 一般社団法人スポ.ラボ Executive Director

更年期に差し掛かり、膝の痛みに悩んでいませんか?「更年期のせいだから」と諦めかけている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その膝の痛みは、女性ホルモンの減少や筋力低下、血行不良など、更年期特有のメカニズムが深く関係していることが分かっています。この記事では、更年期に膝が痛む根本的な原因を徹底的に解説し、ご自宅で今日から始められる具体的なセルフケアや食事、運動習慣、さらにはサプリメント活用法まで、多角的な改善策を網羅的にご紹介します。膝の痛みを和らげ、快適な毎日を取り戻すための道筋が、この記事で見つかるでしょう。

1. 更年期の膝の痛み なぜ起こるのか

更年期に入ると、以前は感じなかった体の不調に悩まされる方が多くいらっしゃいます。その中でも特に、膝の痛みは日常生活に大きな影響を与えるつらい症状の一つです。なぜ更年期に膝が痛みやすくなるのか、そのメカニズムを理解することは、痛みの改善への第一歩となります。

1.1 更年期に膝が痛むメカニズム

更年期は、女性の体に大きな変化が訪れる時期です。特に、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することが、様々な不調の根本的な原因となります。エストロゲンは、単に生殖機能に関わるだけでなく、骨や軟骨の健康維持、筋肉の維持、さらには血流や自律神経の調整にも深く関わっています。

このエストロゲンの減少が、膝関節の構造や機能に複合的に影響を及ぼし、結果として痛みを引き起こしたり、既存の痛みを悪化させたりすることが考えられます。具体的には、以下のような体の変化が膝の痛みに繋がりやすいと考えられています。

更年期における主な体の変化膝への影響
エストロゲンの減少軟骨の弾力性低下、関節の炎症促進、骨密度の低下による骨の脆弱化
筋力の低下膝関節を支える力が弱まり、関節への負担が増大
血行不良と冷え痛みの物質が滞りやすくなり、痛覚が過敏になる
体重増加膝関節への物理的な負担が増し、軟骨の摩耗を早める
ストレスや自律神経の乱れ痛みの感じ方を増幅させたり、筋肉の緊張を引き起こしたりする

このように、更年期の膝の痛みは、一つの原因だけでなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じていることが特徴です。これらのメカニズムを理解することで、より効果的な対策を見つけることができます。

1.2 この記事でわかること 膝の痛みの改善策

この記事では、更年期に感じる膝の痛みに対して、具体的にどのような対策が有効なのかを詳しく解説していきます。読み進めていただくことで、あなたは以下のことを知ることができます。

  • 更年期に膝が痛む具体的な原因とそのメカニズム
  • 自宅で手軽に実践できる効果的なセルフケアの方法
  • 膝の健康をサポートする食事と栄養のポイント
  • 膝に負担をかけずに痛みを和らげる運動習慣
  • 症状の改善に役立つサプリメントの選び方と活用法

これらの情報を通じて、更年期の膝の痛みを和らげ、毎日を活動的に、そして快適に過ごすためのヒントをきっと見つけられるでしょう。諦めずに、今日からできる改善策を一緒に見つけていきましょう。

2. 更年期に膝の痛みが増す主な原因

更年期に差し掛かると、今まで感じなかった膝の痛みに悩まされる方が増えてきます。この膝の痛みには、更年期特有の身体の変化が深く関わっています。主な原因を一つずつ見ていきましょう。

2.1 女性ホルモン エストロゲンの減少が影響する膝の痛み

更年期の膝の痛みの最も大きな要因の一つが、女性ホルモンであるエストロゲンの減少です。エストロゲンは、女性の体を健康に保つために非常に重要な役割を担っていますが、更年期には卵巣機能の低下に伴い、その分泌量が大きく減少します。

2.1.1 軟骨への影響と関節の炎症

エストロゲンは、関節の軟骨を保護し、その生成や修復を助ける働きがあると言われています。また、関節の炎症を抑える作用も持っています。更年期に入りエストロゲンが減少すると、これらの働きが弱まってしまいます。

その結果、膝関節の軟骨がすり減りやすくなったり、ダメージを受けやすくなったりします。さらに、炎症を抑える力が低下するため、少しの刺激でも関節に炎症が起こりやすくなり、痛みに繋がることがあります。軟骨がすり減ることで骨同士がぶつかりやすくなり、それがまた炎症や痛みを引き起こす悪循環に陥ることも考えられます。

2.1.2 骨密度の低下と骨粗しょう症のリスク

エストロゲンは、骨の健康にも深く関わっています。骨の形成を促し、骨の吸収を抑えることで、骨密度を維持する重要な役割を担っているのです。更年期にエストロゲンの分泌が減少すると、骨の吸収が優位になり、骨密度が低下しやすくなります。

骨密度が低下すると、骨がもろくなる「骨粗しょう症」のリスクが高まります。骨がもろくなると、膝を支える骨も弱くなり、小さな衝撃でも微細な骨折を起こしたり、骨の変形が進んだりすることで、膝の痛みを引き起こす原因となることがあります。また、骨の変形が関節の動きを阻害し、不快感や痛みを増幅させることもあります。

2.2 筋力低下と運動不足が招く膝への負担

更年期には、ホルモンバランスの変化だけでなく、加齢に伴う筋力の自然な低下も進行します。特に、膝を安定させる重要な筋肉である太ももの筋肉(大腿四頭筋)やお尻の筋肉などが衰えやすくなります。

これらの筋肉は、膝関節への衝撃を吸収し、スムーズな動きをサポートするクッションのような役割を果たしています。筋力が低下すると、そのクッション機能が十分に働かなくなり、歩く、立ち上がる、階段を上り下りするといった日常動作の際に、膝関節へ直接的な負担がかかりやすくなります。さらに、運動不足が続くと、筋力低下は一層加速し、膝の痛みを悪化させる要因となります。

2.3 血行不良と冷えが膝の痛みを悪化させる

更年期には、自律神経のバランスが乱れやすくなるため、全身の血行が悪くなることがあります。血行が悪くなると、膝関節周辺の組織に必要な栄養素が届きにくくなり、また老廃物が滞りやすくなります。

これらの状態は、関節の炎症を促進したり、痛みの原因となる物質が蓄積したりすることに繋がります。また、血行不良は「冷え」を引き起こしやすくなります。膝が冷えると、周囲の筋肉や腱が硬直し、柔軟性が失われることで、痛みを強く感じやすくなります。特に寒い季節や冷房の効いた場所では、膝の痛みが悪化しやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。

2.4 体重増加と肥満による関節への圧力

更年期は、基礎代謝が低下しやすくなることや、ホルモンバランスの変化により、体重が増加しやすい時期でもあります。体重が増えると、膝関節にかかる負担は飛躍的に大きくなります。

例えば、歩行時には体重の約3倍、階段を上り下りする際には約6~7倍もの重さが膝にかかると言われています。体重が増加すればするほど、膝関節の軟骨や半月板への圧力が増し、すり減りや損傷を早める原因となります。また、肥満は体内で炎症を引き起こす物質の分泌を促すこともあり、これが膝の痛みをさらに悪化させる可能性も指摘されています。

2.5 ストレスや自律神経の乱れも関係

更年期は、身体的な変化だけでなく、精神的なストレスも感じやすい時期です。仕事や家庭環境の変化、体調不良への不安など、様々な要因がストレスとなり得ます。強いストレスは、自律神経のバランスを乱すことにつながります。

自律神経の乱れは、前述した血行不良を引き起こすだけでなく、痛みの感じ方にも影響を与えることがあります。ストレスによって痛みの閾値が下がり、普段なら気にならない程度の痛みでも強く感じてしまうことがあります。また、ストレスや自律神経の乱れは、筋肉を緊張させ、膝関節周囲の血流をさらに悪化させることで、痛みを増強させる悪循環を生み出すこともあります。

3. 更年期の膝の痛みを和らげる今日からできる改善策

更年期に感じる膝の痛みは、日々の生活の中で工夫を凝らすことで、その症状を和らげることが可能です。今日からすぐに実践できるセルフケアから、食生活の見直し、適切な運動習慣、そしてサプリメントの活用まで、多角的なアプローチで膝の健康を取り戻しましょう。

3.1 自宅でできるセルフケア

ご自身のペースで無理なく続けられるセルフケアは、膝の痛みの改善において非常に大切です。毎日の習慣にすることで、膝への負担を軽減し、痛みの緩和につながります。

3.1.1 温めるケアと冷やすケアの使い分け

膝の痛みには、状況に応じて温めるケアと冷やすケアを使い分けることが効果的です。

温めるケアは、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで、慢性的な痛みやこわばりの緩和に役立ちます。お風呂でゆっくりと湯船に浸かる、温湿布を貼る、蒸しタオルを膝に当てるなどがおすすめです。特に、朝起きた時のこわばりには、温めるケアが効果的です。

一方、冷やすケアは、炎症を抑え、急性の痛みを和らげる効果があります。運動後や、膝が熱を持っている、腫れているなどの炎症が疑われる場合には、アイシングが適しています。ビニール袋に氷と少量の水を入れて膝に当て、15分から20分程度冷やしましょう。冷やしすぎると血行が悪くなるため、適度な時間で切り上げることが大切です。

3.1.2 膝に優しいストレッチと体操

膝に負担をかけずに、関節の柔軟性を高め、周囲の筋肉をほぐすストレッチや体操は、痛みの軽減に役立ちます。無理のない範囲で、ゆっくりと丁寧に行うことがポイントです。

  • 太もも裏のストレッチ:椅子に座り、片足を前に伸ばしてかかとを床につけます。つま先を天井に向け、背筋を伸ばしたままゆっくりと上体を前に倒し、太ももの裏が伸びるのを感じます。
  • ふくらはぎのストレッチ:壁に手をつき、片足を後ろに引きます。後ろ足のかかとを床につけたまま、前足の膝を曲げてふくらはぎを伸ばします。
  • 股関節周辺のストレッチ:仰向けになり、片方の膝を胸に引き寄せ、股関節の柔軟性を高めます。

これらのストレッチは、痛みを感じない範囲で、ゆっくりと呼吸をしながら行いましょう。毎日続けることで、膝の可動域が広がり、動きがスムーズになることを実感できるでしょう。

3.1.3 膝への負担を減らす生活習慣の工夫

日々の生活の中で、膝に余計な負担をかけないよう意識することも大切です。ちょっとした工夫で、膝へのストレスを大きく減らすことができます。

  • 立ち座りの動作:急に立ち上がったり座ったりするのではなく、手すりや椅子を使ってゆっくりと動作しましょう。膝を深く曲げすぎないように注意してください。
  • 階段の昇降:手すりを利用し、一段ずつゆっくりと昇り降りしましょう。昇る時は痛い方の足を先に、降りる時は痛くない方の足を先にすると、負担を軽減できます。
  • 靴選び:クッション性があり、かかとの低い靴を選びましょう。ヒールの高い靴や底の硬い靴は、膝への衝撃が大きくなるため避けるのが賢明です。
  • 正座を避ける:正座は膝関節に大きな負担をかけるため、椅子に座るなど、膝を深く曲げない姿勢を心がけましょう。
  • 重いものを持つ際の注意:重いものを持つ際は、膝を曲げて腰を落とし、膝ではなく体全体で持ち上げるように意識してください。
  • 長時間同じ姿勢を避ける:デスクワークなどで長時間同じ姿勢が続く場合は、定期的に立ち上がって軽くストレッチをするなど、体を動かす時間を取り入れましょう。

3.2 食事と栄養の見直しで膝の健康をサポート

膝の健康を維持するためには、日々の食事から適切な栄養を摂ることが非常に重要です。骨や軟骨の材料となる栄養素、そして更年期特有の症状をサポートする栄養素を積極的に取り入れましょう。

3.2.1 骨と軟骨を強くする食品

膝の健康を支える骨と軟骨の強化には、以下の栄養素が特に重要です。バランスの取れた食事で、これらの栄養素を効率よく摂取しましょう。

栄養素主な働き代表的な食品
カルシウム骨や歯の主成分となり、骨密度を維持します。牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚(しらす、煮干し)、小松菜、豆腐
ビタミンDカルシウムの吸収を助け、骨への沈着を促します。鮭、まぐろ、きのこ類(きくらげ、しいたけ)、卵
ビタミンK骨の形成を助け、骨を丈夫にします。納豆、ほうれん草、ブロッコリー、春菊
コラーゲン軟骨の主要成分であり、弾力性や強度を保ちます。鶏肉(手羽先)、魚の皮、牛すじ、ゼラチン
プロテオグリカン軟骨の水分保持能力を高め、弾力性を与えます。鮭の鼻軟骨(氷頭なます)、フカヒレ

これらの食品をバランスよく摂取し、骨と軟骨の健康を内側からサポートすることが、膝の痛みの予防と改善につながります。

3.2.2 更年期症状をサポートする栄養素

更年期の膝の痛みには、女性ホルモンの減少が大きく関わっています。女性ホルモン様作用を持つ栄養素や、自律神経のバランスを整える栄養素を積極的に摂ることで、全身のバランスを整え、膝の痛みにも良い影響を与えることが期待できます。

  • 大豆イソフラボン:女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをすることで知られています。豆腐、納豆、味噌、豆乳などの大豆製品を積極的に摂りましょう。
  • エクオール:大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて作られる成分で、より女性ホルモンに似た働きをすると言われています。エクオールを体内で生成できるかどうかは個人差があるため、ご自身の体質を知ることも大切です。
  • マグネシウム:骨の健康だけでなく、神経や筋肉の働きをサポートし、ストレス軽減にも役立ちます。海藻類、ナッツ類、豆類、玄米などに多く含まれます。
  • ビタミンB群:自律神経のバランスを整え、ストレスによる不調の緩和に貢献します。豚肉、レバー、魚介類、乳製品、緑黄色野菜などに豊富です。
  • 抗酸化作用のある食品:活性酸素は体の細胞を傷つけ、炎症を悪化させる可能性があります。ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。

これらの栄養素を意識した食事は、更年期特有の不調全般の緩和にもつながり、結果として膝の痛みの改善にも寄与するでしょう。

3.3 積極的に取り入れたい運動習慣

運動不足は筋力低下を招き、膝への負担を増大させます。しかし、膝に負担をかけない適切な運動を習慣にすることで、膝関節を安定させ、痛みを和らげることができます。無理なく続けられる運動から始めてみましょう。

3.3.1 膝に負担の少ないウォーキング

ウォーキングは、膝に過度な負担をかけずに全身運動ができるため、更年期の膝の痛みを抱える方におすすめの運動です。正しいフォームと適切な準備で、効果的に膝を鍛えましょう。

  • 正しいフォーム:背筋を伸ばし、視線はまっすぐ前を向きます。腕を軽く振り、かかとから着地してつま先で地面を蹴り出すように歩きます。歩幅は小さめにして、膝への衝撃を和らげましょう。
  • 適切な時間と頻度:最初は1回15分から20分程度、週に2~3回から始め、慣れてきたら徐々に時間や回数を増やしていきます。痛みを感じたらすぐに中止し、無理は禁物です。
  • 靴選びの重要性:クッション性が高く、足にフィットするウォーキングシューズを選びましょう。靴底がすり減った靴は、膝への負担が増すため交換が必要です。
  • 水中ウォーキングも選択肢:水中で行うウォーキングは、浮力によって膝への負担が大幅に軽減されるため、痛みが強い方や運動に自信がない方にもおすすめです。

ウォーキングは、継続することが何よりも大切です。毎日少しずつでも良いので、習慣にすることを目指しましょう。

3.3.2 下半身の筋力アップ体操

膝関節を支える太ももやお尻の筋肉を鍛えることは、膝の安定性を高め、衝撃を吸収する能力を向上させるために非常に重要です。自宅で簡単にできる体操を取り入れてみましょう。

  • 椅子スクワット:椅子の前に立ち、椅子に座るようにゆっくりと腰を下ろします。膝がつま先よりも前に出ないように注意し、太ももに力が入るのを感じながら行います。完全に座り込まず、お尻が椅子に触れるか触れないかのところで止めて、ゆっくりと立ち上がります。10回を1セットとして、無理のない範囲で繰り返しましょう。
  • レッグカール(タオル活用):仰向けに寝て、片方の膝を立てます。もう片方の足首にタオルを巻き、そのタオルの両端を手で持ちます。膝を曲げるようにかかとをお尻に引き寄せ、太ももの裏側(ハムストリングス)を意識して行います。
  • ヒップリフト:仰向けに寝て、膝を立てて足の裏を床につけます。お腹とお尻に力を入れながら、ゆっくりとお尻を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。数秒キープして、ゆっくりと元の位置に戻します。

これらの体操は、正しいフォームで行うことが最も重要です。痛みを感じる場合はすぐに中止し、無理のない範囲で回数を調整してください。毎日少しずつでも続けることで、着実に筋力アップにつながります。

3.4 サプリメントの活用

日々の食事だけでは不足しがちな栄養素を補うために、サプリメントを活用することも一つの方法です。特に、軟骨成分の補給や、更年期特有の女性ホルモン減少をサポートするサプリメントが注目されています。

3.4.1 グルコサミンやコンドロイチン

グルコサミンやコンドロイチンは、軟骨を構成する主要な成分であり、膝関節の健康維持をサポートすると言われています。

  • グルコサミン:軟骨の生成に必要な成分であり、関節の動きを滑らかにする役割が期待されています。
  • コンドロイチン:軟骨の弾力性を保ち、水分を保持する働きがあります。

これらの成分を補給することで、軟骨の健康をサポートし、膝の痛みの緩和に役立つ可能性があります。ただし、サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、食事や運動といった基本的な改善策と併用することが大切です。

3.4.2 大豆イソフラボンやエクオール

更年期の膝の痛みには、女性ホルモンの減少が関わっているため、女性ホルモン様作用を持つ成分の摂取も有効な場合があります。

  • 大豆イソフラボン:女性ホルモン(エストロゲン)と似た構造を持ち、その働きを補うことが期待されています。
  • エクオール:大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて作られる成分で、より強力な女性ホルモン様作用を持つと言われています。体内でエクオールを生成できるかどうかは個人差があるため、ご自身がエクオール産生菌を持っているかを確認することも可能です。

これらのサプリメントは、女性ホルモンのバランスを整えることで、膝の痛みだけでなく、更年期に現れる様々な不調の緩和にも貢献する可能性があります。ご自身の体質や症状に合わせて、適切なサプリメントを選ぶようにしましょう。

4. まとめ

更年期に感じる膝の痛みは、女性ホルモンであるエストロゲンの減少を主な要因として、筋力低下、血行不良、体重増加、さらにはストレスや自律神経の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合って起こることがお分かりいただけたかと思います。これらの要因が複合的に作用することで、軟骨の劣化や炎症、骨密度の低下が進み、膝に大きな負担をかけてしまうのです。

しかし、更年期の膝の痛みは決して「諦めるしかない」ものではありません。この記事でご紹介したように、ご自宅でできる温冷ケアやストレッチ、膝に優しい生活習慣の工夫といったセルフケアから、骨や軟骨を強くする食事、膝に負担の少ない運動習慣、そしてサプリメントの活用まで、今日から始められる改善策はたくさんあります。

大切なのは、ご自身の体の変化に耳を傾け、一つひとつの対策を地道に続けていくことです。複合的な原因に対して多角的なアプローチを行うことで、膝の痛みを和らげ、活動的な毎日を取り戻すことは十分に可能です。諦めずに、ご自身に合った方法を見つけ、前向きに取り組んでいきましょう。

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。