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半月板損傷

2016.05.28 | Category: スポーツ外傷

半月板損傷

こんにちわ。流山市南流山の中井スポーツ整骨院です。

今日は半月版損傷についてお話します。

 

膝の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに「半月板損傷(はんげつばんそんしょう)」があります。
ここでは膝の痛みと半月板損傷との関連について解説します。

1.半月板損傷が疑われる症状

膝の痛みや、それに関連する症状として、以下のような特徴が見られる場合は半月板損傷が発症している可能性があります。

  • スポーツなどで膝を強く打ったり、激しく動かしたりねじった時に、膝に強い痛みを感じ、それから痛みが続いている
  • 膝が引っかかったような痛みを感じる
  • 膝に力が入らない感じがする
  • 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング状態)
  • 膝関節部がはれて膨らんでいる(関節腫脹・関節血腫)
画像:膝を酷使するスポーツ

ひざに体重がかかる時やひざの曲げ伸ばしをした時に痛みが見られ、その他、膝関節の動きに違和感がある、うまく動かない、一定以上に曲げ伸ばしができないといった関節運動の制限、可動域の狭まりが見られるのが特徴です。
太ももの筋肉「大腿四頭筋」の筋力低下や萎縮などの症状が見られることもあります。

傷ついて裂けた半月板が何かの拍子に関節にはさまることで、膝の曲げ伸ばしができない「ロッキング現象」が起こります。加えて激痛で歩行困難になる場合もあります。
ロッキングは骨のかけらが挟まってもすぐに解除される場合もあり、「偽ロッキング」や「キャッチング」といい、タナ障害や膝蓋大腿関節不適合症候群に良く似た症状です。

2.半月板損傷とは ~ 特徴や原因

<半月板とは>
膝の関節の内側と外側に1個ずつある三日月型の軟骨組織です。半月というよりは三日月を少し太くしたような形をしています。半月板の役割は、膝の関節に加わる衝撃が一箇所に集中しないよう分散させるクッションの働きと、その形状でひざを安定させる役目を果たしています。

 

画像:半月板の構造と各部名称

◆損傷の原因

膝は体の中でも特に体重による負荷が大きくかかる箇所で、片方の足に体重の10倍以上の負荷がかかることもあります。そのため半月板にも大きな力が加わります。
半月板損傷は、急激な動きや無理な体勢をとって膝を酷使したり、強く打ち付けた時に、吸収しきれないほどの負荷がかかることで半月板が欠けたり断裂した状態を指します。
運動中の膝のケガで多く発生するため、急性のスポーツ外傷に分類されています。サッカーやラグビーで走りながら急激に方向転換をしたり、野球で捕手が膝を深く曲げた姿勢から送球をするときなど、多くは膝が無理にひねられたり伸ばされたときに起こります。

若い人に比較的多い傷害で、外傷によるものが殆どですが、加齢によって半月板の負荷が蓄積して切れるケースもあります。この場合、長い時間をかけてゆっくりと切れていくため、痛みもゆっくりあらわれます。

膝の関節を外側に曲がた時はひざの内側の半月板が、膝の関節を内側に曲げた時は外側の半月板が損傷します。損傷した位置によって治療法も変わってきます。

<半月板損傷が発症しやすいスポーツ>

  • 野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニス、ラグビー、スキー、格闘技など

◆なぜひさが痛む?

半月板は一度損傷した箇所が再生することはありません。損傷によって半月板の衝撃吸収力が弱まると、膝を支える力が弱くなり普段の生活でもひざへの負担が大きくなり、負担が蓄積して関節軟骨がすり減りやすくなります。
すり減った骨のカスや、ケガの際に裂けた半月板が周囲の組織を刺激して炎症を起こしたり、関節に挟まることで痛みが発生します。

 

3.診断・治療・予防

◆診断

ひざのMRI画像
画像:半月板周辺のMRI写真

問診、触診で痛みや関節の動きの状態を確認することで、ある程度は判別がつきます。
更にX線撮影(レントゲン)やMRIなどの画像検査で骨の状態を確認して、最終的な診断を下します。破損した半月板の状態をより詳しく調べるために内視鏡検査を行うこともあります。メスで膝に小さな切り込みを作り、関節鏡と呼ばれる光ファイバーを使った小さなカメラ差し込み、モニターで状況を確認します。

補助的に関節液の調査を行うこともあります。関節液は通常は無色透明ですが、関節に炎症が起こると色や状態に変化が現れます。関節液に血液が含まれているケースは、半月板損傷や靭帯損傷など、膝の怪我によるものがほとんどです。

◆治療

内視鏡を使った手術
画像:膝の内視鏡手術

治療は損傷した部分の修復と安静が基本で、半月板の破損の状態に応じた治療法が採られます。
破損が軽度で症状が軽ければ、手術を行わず患部を温めたりサポーターで固定するなどの保存療法で対処します。膝が伸ばせないロッキングなどが見られる場合は、破損した半月板を縫合、または切除する手術が行われます。
手術は内視鏡を使った「関節鏡下郭清術」が良く行われます。体にかかる負担が少なく、ひざを大きく切開しないですみます。手術時間も1時間前後と短く、入院も1週間程度です。
半月板を取り除いても日常生活にはほとんど支障がなく、術後1,2ヵ月で軽い運動ならできるようになります。

 

半月板の再生について
一度欠損した半月板組織が再生することはないため、半月板を完全に元通りに戻すことはできないというのが現状です。しかし近年になって、自分の膝の滑膜組織からとった幹細胞を使って半月板を再生させる治療法が日本で開発され、現在臨床研究が進んでいます。近い将来、半月板の再生治療が実現する可能性が高まっています。

◆予防

半月板損傷のほとんどは急性のケガのため完全な予防は難しいですが、スポーツ中の膝への負担を減らして怪我の確率を下げることです。膝以外の股関節など使った動きを習得したり、足だけでなく腹筋や背筋、体幹(体の中心部)のインナーマッスル(深層筋)を強化したりするなどの方法も有効です。

 

手術か保存療法の選ぶポイントですが、日常生活での使用頻度、負荷、半月版の損傷状態などを複合的に判断し、決めた方が良いと思います。

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